日本最古の学校

こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

栃木県「足利市」ってご存知ですか?
たぶん、あまり知らないですよね?
人口16万人の栃木県第二の都市です。
と言っても、どこにあるかさえ知らないと思います。

では、「足利氏」ってご存知ですか?
「あー、室町幕府ね。足利尊氏でしょ!?」という回答でしょうか。

そう、その足利氏の発祥の地が足利市なのです。
源義家の孫にあたる義康がこの土地を治めることになった際に、土地の名前をとって、足利義康と名乗ったのが足利氏のはじまりだそうです。

その足利市に「足利学校」という史跡があります。
それも、足利氏の邸宅があった鑁阿寺の隣にあります。
現存する学校としては、日本最古の学校だそうです。

いつ開設されたかは諸説あって特定できないらしいのですが、奈良時代からとも鎌倉時代からとも、室町時代からとも言われているようです。

現在建っている建物の多くは近年復元されたものですが、門など一部の建物は、1668年から残っていている大変貴重な史跡です。

ここでは、かつて、全国から集まった生徒に、儒学を中心に易学や兵学、医学などを教えていたそうです。教育の基本スタイルは、「自学自習」。自ら学んでいたそうです。

面白いのは、足利市の小中学校は、足利学校の理念を受け継いで、自学自習をコンセプトにして教育しているそうです。昔からの伝統が今の教育にも根付いているんですね。

そういえば、足利学校の展示室に、なぜか漢字テストが置いてあるんですけど、そこにも書いてありました。「足利学校では自学自習を基本としているので、テストの採点も自分でやってください」と。

徹底してるんだか、なげやりなんだか・・・