24時間眠らない

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

東京都の猪瀬知事が「都営バスを24時間運行にする」と発言しました。まずは、六本木−渋谷間を考えているとのこと。確かに夜更けまで人がいる街ですね。

公共交通機関を24時間営業にすることについては、街の声では賛否両論で、私が聞いたラジオ番組では、反対意見の方が上回っていました。夜中まで人々が生活しているという状態に対して疑問の声も挙がっていました。私も「確かに便利にはなるけれど、そこまでやらなくてもいいかな」と思いました。

思い出すのは、子どもの頃に見た「セブン-イレブン いい気分。開いてて良かった」というテレビCM。たぶん1970年代後半だったと思いますが、当時は、お店は夕方の5時とか6時に閉まるのが普通でした。そこに、夜11時まで開店しているというコンビニエンスストアという新業態が日本に上陸したことにびっくりしました。後にコンビニは24時間営業になり、私たちの生活スタイルを変えていきました。

昼の明るい時に働いて、夜暗くなったら寝る。そんな原始人みたいな生活に戻ることはできないのかもしれませんが、本当に24時間活動し続けることが良いことなのでしょうか。

経済はグローバル化し、日本が夜でも世界のどこかでは経済活動が行われています。世界を股に掛けて活躍する人々は寝る暇はないのかもしれません。都市が24時間活動し続けることが経済成長戦略の一つと言われれば反対もしにくいかもしれません。

でも、夜中にコンビニの前に座っている子どもたちを見ると、「早く家に帰って寝ないと、明日の朝起きるのがつらいよ」って小言も言いたくなります。子どもたちにとって生活のリズムはとても大切なものです。

1年後、夜中にバスに乗っている子どもたちを見て、私は何を思うのでしょうか。