海陽学園の底力

こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

先日、愛知県まで出張し、海陽学園を見学してきました。
海陽学園は、6年前に開校した中等教育学校です。開校当初から、JR東海をはじめとする大企業が資本を提供して設立されたことで注目を浴びていましたが、この3月に第一期生が卒業し、いきなり東京大学に現役で2桁合格させたことで、あらためてその実力の高さに注目が集まっています。

校門を入ると、その敷地の広さに圧倒されます。グラウンドは東京では考えられないぐらい広大です。校舎もよく考えられて設計されており、最高の教育環境が用意されています。
また、全寮制ですので、敷地内に生徒寮(ハウス)が6棟あります。前期寮(中学生にあたる年齢の生徒が入る寮)を拝見させていただきましたが、とてもきれいで居心地も良さそうでした。

校長先生にお話を伺いましたが、大学合格実績に注目が集まっているけれども、必ずしも受験学力だけに力を入れているわけではないということがよく分かりました。校長先生は、マラソン選手を例にお話をされていましたが、最近のマラソン選手は早く走ることだけを目的に効率的に筋力をつけるので、前に走るのは早いが、横に押されると、すぐ転んでしまうのだそうです。
学力も同じで、受験のためだけの学力をつけると、バランスが悪くなって、人生における色々な困難に挫折しやすくなってしまうということをおっしゃりたかったのだと思います。
海陽学園では、プラスアルファの学力(人間力)を大切にしているとにことでした。
大学に合格するだけでなく、将来の人生のための学力と人間力をバランス良く育成する。それが海陽学園の教育の強さだと思います。

10月には、海陽学園の中島校長先生をお招きして、私学マネジメント協会の定例セミナーが開催されます。注目の本校のマネジメントの秘密をお聞きになりたい方は、どうぞご参加ください。

(この記事は2012/6/3に書かれました)