多様な教育を絶やさないために

こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

昨日のサッカー日本代表の試合は惜しくもドローでしたね。でも、強豪オーストラリアにアウェーで勝ち点1を取れたのは殊勲です!

さて、今日はサッカーの話ではなく、株式会社立学校のことについて書きたいと思います。

昨日、新聞で報道されましたが、「構造改革特区で特例措置として認められている株式会社の学校設立について、政府は11日、全国での解禁をしない方針を固めた」とのことです。
当初から予想されていたことですが、学校法人であればもらえる助成金がもらえないというのは、経営的にはかなりハンデです。そのこともあって、経営が不安定になっている学校が多いのだそうです。
既に学校法人に移行した学校もありますが、現在ある27校は希望すれば学校法人に移行できるよう支援するとのこと。制度そのものは残すけれども、認可申請の審査も厳格化する方針で、増設は事実上困難になりそうです。

やはり、学校は教育の継続性を担保できなければ、良質な教育ができないと思います。株式会社立の学校を認めるのであれば、株式会社でも一定の基準を満たせば助成金の対象にすべきだったと思います。そうでなければ、最初から認めなければ良かったのではないでしょうか。
多様な教育の可能性を追求する理念は良かったのだと思いますが、実際の政策としてはちょっと杜撰だったのではないかと思います。

一方、学校法人はどうかというと、こちらも同じで、よほど学生•生徒が集まらなければ経営は立ち行かなくなります。定員確保の見通しが立たず、募集停止に追い込まれる学校がポツポツと出始めています。
経営が厳しくなっている学校は、募集広報のやり方を見直すことも大切ですが、今の世の中で本当に求められている教育を提供できげいるのか、根本から問い直す必要もあると思います。
自分の学校を冷静客観的に評価し、勇気を持って指摘をしなければ前には進めません。

世の中に求められる多様な教育を絶やさないためにも、私学が踏ん張らないといけません。私たちも応援します。一緒にがんばりましょう!

(この記事は2012/6/13に書かれました)