私学はテーマパーク

こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

先日、神奈川県にある私立幼稚園を訪問しました。授業や課外活動を見学させていただき、園長先生のお話も伺いました。

まず、園の施設の充実振りにびっくり。教室はもちろんですが、各所に子ども心をくすぐる工夫が満載です。建物のデザインも遊具もまるでテーマパークのよう。
そして、授業では、稲の脱穀を体験したり、保護者の方が生演奏してくれるマリンバを聞いたりと、日常の中に体験をふんだんに取り入れています。

ここは、住宅地にあるふつうの幼稚園なのですが、500人が在籍する人気園です。数時間授業を見学させていただくだけで、その人気の秘密が分かりました。

そして、園長先生のお話を伺ったら、さらに素晴らしさを実感しました。
園長先生は「特に何もやっていない」と謙遜されていましたが、お話の随所に子どもたちへの愛情を感じました。また、この年齢の子どもたちには身体と五感をフルに使った遊びと体験が必要なのだというポリシーを強く感じました。「私学だから」という言葉も使われていましたが、やはり話の中に教育理念が色濃く出ていました。

そこで、気付きました。私学はテーマパークなんだな、と。
遊具のことではありませんよ。教育全体です。

公立学校が、どこへ行ってもすべり台と砂場がある「公園」だとすれば、私学は「テーマパーク」なんです。理念とコンセプト(テーマ)を持って全体をプロデュースしているのです。ですから、私学にとっては、この「テーマ」が重要なのです。

そう、12月4日に開催する私学マネジメント協会のシンポジウムの基調講演は、ハウステンボス社長の澤田秀雄さんに決まりました。テーマパークの再建に成功した澤田さんのお話は私学経営にとても参考になるのではないでしょうか。楽しみです!