グローバル化時代における教育の本質

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

昨日、毎日新聞社主催「グローバル化時代に、大学進学をどう拓くか」第2回シンポジウムに参加しました。
パネラーは、開成中学校・高等学校の柳沢幸雄校長先生、女子学院中学校・高等学校の風間晴子院長先生、筑波大学附属駒場中・高等学校の宮崎章副校長先生の3名でした。
それぞれ20分ずつ学校の紹介をなさり、その後、桜美林大学の田中義郎教授がモデレーターとなって質疑応答が行われました。

グローバル化時代に、大学進学をどう拓くか」というテーマでしたが、いずれの学校も大学進学やグローバル化をすごく意識しているわけではありませんでした。
それは、ダメだというわけではなく、もっと本質的な教育を志向しているという意味です。
いずれの学校も、大学進学ではなく、その先にある社会人になってからの社会貢献を視野に入れていますし、学びの本質に焦点を当てた話をしていました。

開成の柳沢校長は、「学問とはそれ自身が尊いのではない。学べ、学べ。学んだすべてのものを、世の人のために尽くしてこそ価値があるのだ」という言葉で、開成の学びを表現していました。
女子学院の風間院長は、「学ぶとは、問い続けることを学ぶのだ」、「自分のつとめを怠ったり、自分に力があるのに他を助けなかった時、苦痛を感じるような女性になりなさい。」という言葉で、学びの本質や社会への貢献について語っていました。

グローバル化時代への対応については、あくまでも教育の根幹は変えずに、枝葉は時代に合わせて変えていくという姿勢を述べれれていました。グローバル化時代に必要な資質は、自分の価値観をきちんと持ち自立していること、そして異質なものを受け入れる寛容性を持つこと。それらは今までも大切にしてきた教育の根幹にあるものなので、本質的な教育は変わらないということです。

さすがに日本を代表する中高一貫校3校。あくまでも学びの本質にこだわる姿勢は素晴らしいものがありました。

当日の内容は、後日、毎日新聞の紙上で紹介されるそうです。(と、主催者の毎日新聞の方がおっしゃっていました!)