あれから2年

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

東日本大震災から2年が経ちました。東京は、あの日から数ヶ月の間は色々とありましたが、今は平静を取り戻しています。人は都合の悪いことは忘れるようにできています。あの震災は過去の出来事になりつつあります。
でも、被災地はまだ復興途上です。まだ多くの方が仮設住宅で不便な生活を強いられています。まだ多くの方が元の仕事に戻れず苦しい生活を送っています。そして、まだ多くの方が被災し亡くなった方々の悲しみから抜け出せないでいます。
「震災」はまだ終わっていません。

あの日、教育機関として、もっとも被害が大きかったのは、宮城県石巻市の大川小学校でした。想定を超える津波に、多くの児童、教員が被害にあいました。被害の大きさに色々と非難や批判の声も多いですが、現場の先生たちは必死にできることをしたのだと思います。

私は、昨年10月に現地を訪れました。確かに、裏山に登れば被害は避けられたのかもしれない。もっと良い判断があれば被害者は少なかったのかもしれない。現地を見て、色々と考えてしまいました。

でも、当日、先生たちも必死だったと思います。愛する教え子たちをわざわざ被害にあうように仕向けるわけはありません。その時知り得た情報の中で最善の判断をしたのだと思います。

天災は、時折、私たちの想像を超える所作を見せます。自然は、人よりも大きな力を持っているんだぞ、と見せつける意地悪をします。私たちは自分の限界を知り、謙虚に振る舞うことが必要なのではないでしょうか。

「震災」はまだ終わっていません。
私たちは、どんなに悲しいことがあっても、明日を生きなければなりません。全てのことを学びにして、未来を目指さなければなりません。
助け合い、みんなでより良く生きることを考えなければなりません。

忘れないでください。学びにしましょう。


大川小学校(2012年10月撮影)


被災地は現在も復興途上だ。