分からないからこそ、もっと知りたくなる!

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

人と話をしていたり、テレビを見たりしていると、世の中には知らないことがたくさんあるんだなー、と思います。どうして半世紀近くも生きているのに、こんなに知らないことばかりなのだろうかと自分が情けなくなりますが。

今朝も、難解なニュースが報じられていました。「暗黒物質 根拠確認か」というタイトルのニュースです。
理論上、宇宙に大量にあると考えられている正体不明の「暗黒物質」が、実際に存在する可能性を示す痕跡を、欧米やアジアの国際研究グループが初めて見つけた(朝日新聞)。
という報道ですが、あなたは何のことか分かりますか?

私は、以前、宇宙物理学者の村山斉さんの講演を聞いたことがあるので、暗黒物質(=ダークマター)が何かという話を知っていたはずです。でも、「ダークマター」と「ダークエネルギー」の違いって何だっけ?みたいな疑問が出てきてしまい、また勉強し直しです。

宇宙には、我々が認識できるような原子で出来ている物質は5%程度しかないと言われています。残りは、よく分かっていませんが、約25%はダークマター、約70%はダークエネルギーと言われています。
何があるか確認できないのですが、何かがあるということにしないと宇宙で起こっている現象が説明できないということらしいのです。推理小説でいえば、現場の状況からすると他殺だ。でも犯人の正体は分からない。という状況でしょうか。
銀河の運動をよく観察すると、見えている物質だけでは説明不可能な挙動がある。だから目に見えないけれども引力を持っている犯人がいるはず。それをダークマターと呼ぶ。というわけです。
それが、今回見つかったかもしれない、という宇宙物理学上のビッグニュースなのです。

「宇宙」は、人類が分かっていないことが多い分野の代表だと思います。これから何十年、何百年かけても全容は解明されないでしょう。これから世の中に出て行く子どもたちにとっても、こんなに知的好奇心がそそられる分野はありません。
「分からないから嫌いになる」ではなく、「分からないからこそ、もっと知りたくなる」そういう子どもたちが育つといいな、と思います。

えーっと、ダークエネルギーは・・・、ビッグバン以来の宇宙の膨張のスピードを考えると・・・、引力より大きな斥力がないと説明できず・・・、
うーん、もっと知りたくなってきたぞ。。。