中学受験に失敗しない

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

ゴールデンウイーク後半が始まりましたね。高速道路はどこも渋滞しているようですが、車でお出掛けの方は焦らずイライラせず、安全運転でいてらっしゃい!

さて、今日は、花まる学習会の塾長である高濱正伸さんの近著のご紹介です。PHP新書「中学受験に失敗しない」です。

高濱さんは、最近テレビでも紹介されたりして有名になりましたが、私も以前「わが子をメシが食える大人に育てる」という本を読んで、素晴らしいお考えをお持ちの方だなと思っていました。

近著は、小4からの中学受験への対応の仕方、母親の心得、父親の心得などが書かれていますが、なかなか面白いです。母親・父親の心得の部分は、よくある受験生の家庭を描いており、受験生の親を経験した人なら「そうだよなー」と納得してしまうところも多いと思います。いわゆる中学受験生“あるある”です。

中でも秀逸なのは、母親の心得として記されている「夫は犬だと思えばいい」という部分です。
受験生の母親は子育てが大変です。孤独な子育てでストレスも溜まっています。そんな時に救ってあげられるのは本来、夫であるべきです。しかし、世のお父さんは、仕事に忙殺され毎晩遅く帰ってきて、家に居る時も、ビール片手にテレビのスポーツニュースに見入っていて、妻の話を聞こうともしません。
と、そこまでは“あるある”です。

高濱さんは、母親にこうアドバイスします。「夫を大人の人間だと思うから、欠けた部分に腹が立つのです。ならば、こう考えてみてはどうでしょうか。夫は犬、だと。」
「『何で、人の話を聞かないの?』『何で、脱いだ靴下を裏返しのままにするわけ?』と腹を立てても、夫は犬。自分とは違う生き物だと思うと、そんなものかと受け入れられます。」
「『ポチ』など、親しみを込めて、心の中で呼び名をつけると、夫を犬と思いやすくなります。」
と、だいぶ辛辣です。

夫に腹を立てると、無意識に子どもの前で悪口を言うようになります。大好きなお母さんが口にする父親への不満は、父親不信を招きます。そのことは子育てに悪影響を与えます。だから、不満を解消してしまおうという訳です。

我が家のポチ(自分のことです)も高濱さんの描く父親像とほぼイコールです。こんど話しかけられたら「わんわん」と返答しておこうと思います。