チャンスをつかみ取るキャリア

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

前回も書きましたが、先週の土曜日に大学進学イベントに参加しました。そこで、昭和女子大学学長の坂東眞理子さんのお話を聞きました。坂東さんの講演のタイトルは「グローバル女性人材とは」。女性と銘打っていますが、内容は男性・女性の区別なく、グローバルに活躍するために必要なスキルや知識、教養について簡潔にまとめられていました。坂東さんの幅広い経験と知識からくる深い内容でとても参考になりました。

講演後、質疑応答の時間がありました。質問したのは一人だけ。高校生の女の子。実は、私のすぐ隣に座っていたので、講演中から姿が見えていたのですが、とても真剣な眼差しで食い入るように講演を聞いていました。
質問は、「私は女性なのに生徒会長になり色々と苦労をしています。坂東さんは、女性で学長という人の上に立つ立場になって、苦労はありませんか?」というものでした。

坂東さんの答えは、自分の経験などを紹介しながら、「もう慣れましたが、苦労はたくさんあります。大変なことも多いのですが、何か上手くいったときなど嬉しいこともあります。そんな良かったことを素直に喜ぶことが大切だと思います」というものでした。

坂東さんは講演会終了後にその高校生に声をかけ、個人的会話を交わし、握手までしていました。高校生はとても感動しているようで、お母さんと一緒に笑顔で帰っていきました。その高校生にとっては、とても勇気づけられる忘れられない経験になったと思います。

一方で、両親に連れられて来ていた別の高校生。講演中ずっと居眠りをしていて、終了後、お母さんにこっぴどく怒られていました。

積極的にコミュニケーションし問題解決を図ろうとする高校生、1時間を無駄に使ってしまった高校生。同じ瞬間を過ごしていますが、対極的な過ごし方になりました。

人によって興味関心が違うので、この一場面だけで良し悪しを判断出来ませんが、やはり、人生においてチャンスを自らつかみ取りに行く姿勢というのは大切なことなんだな、と改めて感じました。