自然の力の大きさを感じる

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

東日本大震災津波宮城県気仙沼市から流出した小さな漁船が、2年半近い年月を経て、このたび発見、回収されました。
どこで見つかったのかというと、福井県沖の日本海です。地図を確認していただければ分かりますが、宮城県福井県は、日本列島をぐるっと回った逆側です。なぜ、そんな所まで流されたのでしょうか。

この漁船は、今年6月に沖縄近海で一度発見されていましたが、その時は悪天候で回収ができず、行方不明になっていました。
海上保安庁によると、津波で流された漁船は、米国沖の太平洋を漂流した後、フィリピン沖を経由して、対馬海流に乗って日本海方向に流されてきたのではないかと推測されています。

長さ5.6mの小さな船が波に流されフィリピンまで行って、海流に乗って日本海に戻ってきたということです。自然の力の大きさを感じずにはいられません。

2年半前のあの日、津波は私たちの多くの命と生活の基盤を奪い去っていきました。自然の猛威の前に、私たちは為す術もありませんでした。人間がいくら知恵を出し、いくら対策しても、それをせせら笑うようにして自然はその力を見せつけ挑んできます。

私たちは、いくら科学や技術が発展したからといって、自然を甘く見てはいけません。自然の力の大きさをよく認識しておかなければなりません。自然とは、闘うのではなく共生する方向で考えていかなければならないのでしょう。
決して驕ってはいけません。