TEAPが大学入試を変える!?

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

昨日、「TEAPと英語教育の改革」というセミナーに参加しました。
TEAP(Test of English for Academic Purposes)は、日本英語検定協会と上智大学が共同で開発している英語能力判定試験です。Reading、ListeningだけでなくWriting、Speakingの4技能の力を同じバランスで測定するテストです。簡単に言うと、TOEFLを少し易しくしたテストと言えるでしょう。

TOEFL英語圏の大学入試に使われる英語能力判定テストです。4技能を試すテストとして定評があり、自民党の教育改革案の中でも大学入試への利用が検討されていました。しかし、難易度が高過ぎて、日本の大学入試には不向きだという意見が多く聞かれました。
そのような中、新たに英検協会が開発した4技能を測定できるテストが出て来たというわけです。

上智大学は、まず2014年度入試に公募推薦の出願要件として利用するようですが、2015年度には本格的に全学部入試としてTEAP利用型入試を実施する予定となっています。2014年度のTEAP試験は、2014年7月、9月、12月の3回実施予定です。詳しい情報はまだこれからだと思いますが、上智大学を志望する高校2年生は、ちょっと頭の片隅に置いておいたほうがいいと思います。

個人的には、4技能を測定できるテストの普及は良いことだと思います。セミナーでもウォッシュバック効果と言っていましたが、試験が変わることで、中高の教育の中身も変わると思います。コミュニケーションに重点を置いた授業が促進されるのではないかと期待します。
また、このようなスコア型試験を大学入試に利用することも賛成です。一度きりの試験で勝負するよりは安心して実力を発揮できると思うからです。

上智大学だけでなく、多くの大学がこの試験を入試として導入すると、試験の存在価値も上がり、受験者も増えていくのではないでしょうか。英検協会が実施するので信頼性は高いと思います。今後の動向を期待しながら見ていきたいと思います。