教師が育つということ

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

この連休中に開催された「日本教師教育学会」の研究大会に参加してきました。今年は、京都の佛教大学を会場にして行われました。

教師は、児童や生徒たちを「育てる」存在です。でも、そのためにも教師自身も「育つ」必要があります。自ら成長を止めてしまった教師は、決して良い教育を行うことができません。そのため、教師教育はとても重要な課題です。

教師が成長するためには、自ら授業を振り返り自己改善することもできますが、外部で開かれる研修会や研究会に参加したり、教職大学院に通うなど、個人としての自助努力としての学びの機会もあります。

しかし、個人の意思だけに頼ると、忙しさにかまけてその機会を逸してしまう可能性が高くなります。私は、個人の意思に任せることには賛成ですが、ある一定の促しは必要だと思います。
なので、私学には、学校単位の育成の仕組みが必要だと思います。

課題の発見→目標の設定→授業・指導・研修→振り返り→そしてまた課題の発見

というサイクルを学校としてつくりあげることが大切です。

例えば、研究授業。もちろん、個人的に研究授業を企画して、同僚教師や保護者などに見てもらい、フィードバックをもらって振り返り、課題点を発見するということは可能です。しかし、実際には、個人的に行うことは難しいでしょう。
こういったことを学校の仕組みとして行うようにすれば、研究授業の機会が確保され、教師の学びは促進されます。

研修というと、どうしてもやらされ感が出てしまいますが、学ぶ機会を確保できるのだと考えれば、前向きに取り組めます。授業評価なども同じです。

学校は教師が生命線です。特に、学校単位で教師を採用する私学はその重要性が際立ちます。学校単位での教師育成の仕組みを整えることを真剣に考えてみてはいかがでしょうか。