グローバル化ではなく、グローバル革命だ!

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

昨日、日本私立大学連盟が主催する私立大学フォーラムに参加してきました。セミナーのタイトルは「グローバル化と教育改革」。元マッキンゼー日本支社長で現在早稲田大学教授の平野正雄さん、元GE人事リーダー、現株式会社LIXILグループ副社長の八木洋介さんのお二人が講演されました。
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お二人ともご自身のグローバル体験も交え、大変参考になるお話を聞かせていただきました。中でも印象的だった話を少しご紹介しましょう。

平野さんは、今のグローバル化は「新興国革命」「金融革命」「デジタル革命」の3つのキーワードで説明できると言います。
BRICs諸国をはじめとする新興国の経済発展により、世界のマーケットは激変しています。中国やインドの中間所得層が増えることで、世界の市場はアジアへ大移動します。
また、金融市場が国境を越えて世界同時に動くようになっています。この金融革命により、世界のどこかで起こった金融破綻は世界を揺るがすようになりました。さらに、現在のグローバル化を象徴するのはデジタル革命です。国際通信コストは劇的に下がり、インターネットにより瞬時に世界とネットワークを結べるようになりました。
平野さんは、このような変化は、経済・社会構造を変革する大きな力であり、グローバル化と言うより、グローバル革命と呼ぶ方が相応しいと言います。
そして、グローバル人材とは、このような社会構造変革の中でタフに生き抜いていける人材のことだと定義づけました。

私は、「グローバル人材」にはなかなか適切な定義がないと思っていますが、昨日の平野さんの定義はかなり的を射ていると思いました。英語力は最低条件としても、それ以外にどんな力が必要なのか。お二人の講演の中に多くのヒントが含まれていましたので、また改めてどこかでご紹介したいと思います。