人工知能が東大入試に挑戦

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

国立情報学研究所らの研究チームが人工知能を載せたコンピュータで、代々木ゼミナールが作成したセンター試験および東京大学の二次試験の模擬試験に挑戦したとのこと。
人工知能クンは、これまでチェスの世界王者を破ったり、将棋のプロ棋士に勝利したりと、その賢さを世の中に示してきました。そして、いよいよ東大に挑戦です。

結果は、まずセンター試験で、5教科7科目900点満点のところ、387点。代ゼミによると、偏差値45。東大はちょっと難しいかな。
でも、数学では、二次試験の問題でも偏差値61.2となったそうです。

センター試験利用入試を行う私大については、403大学でA判定(合格可能性80%以上)となったそうで、研究チームは、「私大には合格できる水準」と鼻高々。
確かに、偏差値45でも合格できる大学はたくさんありますよね。

人工知能を見くびるわけではないですが、まだ人間の知能には追いついていないようです。でも、かなり近づきつつあることは否めない事実です。数年後には、東大合格レベルにはなるんでしょうね。
そうなると、人間の知的活動の大部分がコンピュータに取って代わることになるのでしょうか。
いや、現実社会ではそうではないような気がします。むしろ、大学入試が本当に社会で活躍するための力を試せてないということなのではないでしょうか。

研究チームは今回の結果をこう分析します。「受験生の正答率が2%の問題でも数式を駆使して解けた。しかし、想像力を求められる問題は苦手だった。」

これからは、コンピュータの進歩と大学入試問題の進歩との競争ですね。大学入試改革を急げ!