広報とは、誤解を解消すること

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

これまで広報活動に積極的でなかった学校の先生は、広報活動に対して、「学校が宣伝のようなことをするのは恥ずかしい」と思っているようです。

しかし、広報をしっかりやらないと、学校のことが間違って世間に伝わっている場合があります。

ある私立小学校は、難関中学校への合格実績が高いため、毎日勉強ばかりガリガリとさせているのだろうというイメージがついていました。しかし、本当は、体育や放課後遊びにも力を入れており、のびのびと明るい児童が多い学校だったのです。そこで、広報活動を強化し、初めて幼児教室対象の学校説明会を開催し、実際に学校を見てもらい、直接説明をしました。
その結果、説明会後のアンケートでも、「イメージが変わった」という意見が多く、だいぶ誤解は解消されました。

あるキリスト教系の私立中学校では、大人しく真面目な子が通うお嬢様学校というイメージがついていたせいで、敬遠されることが多くありました。しかし、実際は、普通の家庭の子で明るく元気な生徒がたくさんいます。そこで、保護者向けの学校説明会で、生徒に登場してもらい、ありのままの姿を見せました。また、普段の姿を撮影した学校生活のビデオ映像をつくり、説明会で映しました。その結果、イメージが変わったという声も多く、幅広い層の生徒が受験してくれるようになりました。

学校の広報活動は、宣伝ではありません。過度に繕ったり、誇大広告をする必要はありません。
広報は、学校と受験生のマッチングです。
学校のことを誤解していたために、本当はマッチする学校を受験生が見逃してしまうかもしれません。逆にマッチしない生徒が入学してしまうこともあります。
そんな不幸を生まないために広報はあります。
生徒一人ひとりのことを大切に思うならぜひ広報をしっかりやってください。

広報は学校にとって、とても大切な仕事です。