鎌田實さんからのメッセージ

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

人が健康に長生きするためには、野菜を食べること、魚を食べること。
過度なダイエットは逆に身体に良くなく、ストレスがない程度に食べたほうがいい。
これは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんの言葉です。

しかし、鎌田さんはあわせてこう言います。
「人間の身体は心と不可分です。心が健康でなければ身体の健康もありません。」
希望を持つこと、そして生活に笑いがあること。これが長生きの秘訣なのです。

鎌田さんの病院には、都心の大きな病院で余命何ヶ月と見捨てられた患者が来ます。
鎌田さんは患者に正直に言います。このままではあと何ヶ月しか持たないと。
しかし続けて言います。「でも、人間の身体には何が起こるか分かりません」と。

9月に入院してきた41歳の女性患者。余命3ヶ月と診断されました。
彼女が鎌田先生に言いました。「高3の長男の卒業式に出席してあげたいから、もう少し生きたい」と。

診断では、もって年内。3月までは難しい。鎌田さんは笑顔で励ましました。
希望があれば奇跡は起きます。
その女性は何と卒業式がある3月まで半年間、生き永らえました。

そして、年子の弟の卒業式にも参加したいと望みを持ちました。
奇跡は二度起きます。
余命3ヶ月と言われた彼女は何と1年半以上も生き続けました。

心は身体を超えます。思いは医学を超えます。

健康に長生きするためには、野菜と魚を食べることです。
でも、それよりも、ストレスを感じながら過ごすよりも、希望を持ち、自由に生きることです。

鎌田さんは言います。「自由とは、勝手気ままに生きることではありません。自分で決断し、責任を持って生きることです。」

「がんばらない」でも、「あきらめない」。鎌田さんのからのメッセージです。
(2014年4月25日の鎌田實講演会より)