大学新設 一転して不認可

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

先の大学設置・学校法人審議会で認可の答申が出ていた3大学の新設について、先週金曜日、文部科学大臣が一転して不認可の判断を下しました。
「大学の量より質が大事」という持論を理由にしていますが、3大学の個々の基準等には触れておらず、新設準備をしていた大学には寝耳に水の状態になってしまいました。

大臣のおっしゃる「大学の数が多い」ということは、多くの定員割れ大学があることから考えても間違っているとは思いません。
しかし、認可の方向が出ていて、実際に準備も始めていた大学にとっては、いい迷惑です。新聞やテレビの取材では、大学が開設されることを前提に進路を考えていた生徒たちもたくさんいるようです。
そんな生徒たちの一生を変えてしまうような判断を「持論」だけでしてしまうのは横暴と言わざるを得ないでしょう。

「今後新設大学は認めない」というような大方針を決めるのであれば、別途、中教審などで話し合ってほしいと思います。今回の個別の認可については、基準を満たしているのであれば認めるべきです。

まあ、お偉い大臣様ですから、下々の困惑などお構いなしに、天下国家のことだけ考えているのでしょうが、学校一校一校、そしてそこに通う生徒や学生一人一人のことまで思いを馳せて考えられるようになっていただければありがたいと思います。