震災の影響、ここにも。

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

本日、悲しい知らせが届きました。那須高原海城中学校・高等学校が生徒募集停止のお知らせを公式ホームページにアップしました。

那須高原海城は、福島県に程近い栃木県那須町にありました。
ありました、昨年の3月までは・・・。

2011年3月11日に起きた東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故の影響により、その場での学校継続ができなくなり、現在は東京都多摩市に仮校舎を設置し運営されています。
その後も那須での学校再開を目指して先生方は東奔西走してきましたが、諸条件を考え断念したということだと思います。

「今後、転編入を含め、生徒募集を行わない」
「現在の生徒が在籍している間は、学校運営をする」
ということを決定しているようですが、このままいけば、4年後に在校生が全員卒業した段階で閉校ということになるでしょう。

那須高原海城といえば、学校法人海城学園が高い理想をかかげて16年前に開校した全寮制男子校です。
「21世紀の地球を託せる人材の育成」「国際社会に活躍する新しい時代の紳士の育成」という建学の精神は、単なる理想ではなく、実際に教育活動に活かされ、全国でも有数の素晴らしい教育を行う学校として認知されていました。
私も見学に訪れたことがあり、その環境と施設の素晴らしさ、そしてそこで展開される教育の質の高さに感動した覚えがあります。

震災の影響だから仕方ない・・・。
仕方ないんです。どうしようもないんだと思います。
でも、とても残念です。やるせないです。

いや、海城学園ですから、何かもう次の手を考えていらっしゃるでしょう。次の時代の教育の理想に向けてもう作戦を練っているんじゃないでしょうか。そう思ったら少し元気が出てきました。がんばれ海城! がんばれニッポン!!