教育は今も生きてますよ!

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

今日から大学入試センター試験が始まりました。そして、近畿圏の私立中学入試も始まりました。明日からは、東京都の私立中学校の願書受付が始まります。いよいよ入試本番の季節になりましたね。

そのような中、来週、「教育再生実行会議」の初会合が開かれることになりました。安倍晋三首相肝いりで発足したこの会議は、2006年の第一次安倍政権で開かれた「教育再生会議」の続きというわけです。
前の政権での教育再生会議では、教員免許更新制度や副校長の新設、武道必修化などが話し合われましたが、安倍内閣そのものがフェードアウトしたので、本質的なことの結論は出ず、なんとなく中途半端に終わりました。
個性的なメンバーだったこともあり、百家争鳴、議論が紛糾したことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。

当時、教育現場で働く先生と話をしていて印象に残った言葉があります。
教育再生会議には色々なメンバーがいますが、本当に現場のことが分かっている人がどれだけいるでしょうか。そもそも『教育再生』っていう名前が気になります。我々教師は日々頑張っているし、生徒も一所懸命勉強をしている。それなのに、『再生』っていうことは、日本の教育はいま死んでいるってことですかね? 安倍さんは教育現場を改善するためにやっているのか、モチベーションを下げるためにやっているのか、分かりませんね。」

また、教育再生会議のメンバーに、教育について科学的に検証できる教育学者が含まれていないことも少し気になりました。

今回、また「再生」と名付けられた会議に選ばれた有識者メンバーは15人。どんな議論をしてくれるのでしょうか。
いじめ問題にしても、6・3・3・4制の改革にしても、表層的に捉えて早計に判断しないでほしいと思います。

せっかくやるのだから実りある議論にしてほしいですね。