近大附属高校の生徒がApple Store銀座でプレゼンを披露

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

先週の土曜日(2/28)、歩行者天国で賑わう銀座のApple Store内のシアターで、近畿大学附属高校の生徒2人が白熱のプレゼンテーションを行いました。

このイベントは、Apple Store銀座が主催して行った「iPadと進化する学校教育:近畿大学附属高等学校」というiPadの活用事例を紹介するものです。
近大附属は、現在、中1から高2までの3,000人以上が一人一台のiPadを活用する大規模なタブレット導入校です。2013年度にiPadを導入して以来、学習ポータル「CYBER CAMPUS」の活用や、反転授業、アクティブラーニングなど新たな学習スタイルに、積極的に取り組んできています。

イベントの冒頭で挨拶した岡崎忠秀校長先生は、「生徒たちが能動的に学ぼうとする意欲が伸び、学校全体が活性化した実感がある」とおっしゃっていました。
このあと、生徒2名、先生4名が学校でのiPadの活用事例について詳しく語りました。

男子生徒は、iPadを使った学習の魅力について、「インターネットが使えること」「勉強のパフォーマンスがアップすること」「アクティブになれること」「学習の強みになること」を挙げ、iPadを使った学習には多くのメリットがあると語っていました。

女子生徒は、学習ポータル「CYBER CAMPUS」の使い勝手の良さに触れ、「iPadを使った学習では、今まで面倒だったことが簡単に、気軽になり勉強に対する意欲が出た」と語っていました。近大附属では、ほとんど規制なく自由にiPadを利用させていますが、生徒たちは、自由だからこそ、自分たちで自制心を持って利用しなければならないと自覚しているようでした。

先生の説明の中でも出てきましたが、タブレット端末を学習で利用するのであれば、あまり規制をせずに自由に使わせることが大事だと思います。タブレット端末は、学習の効果や効率を上げるだけでなく、生徒たちの知識活用力や創造力を引き出すツールでもあります。生徒たちは、私たち大人が思いつかないような自由な発想で機器を使いこなし、創造力を働かせます。大人が規制をかけてしまえば、大人が考える範囲のことでしか発想しません。生徒たちを信じて力を引き伸ばしてあげるのが、これからの学校の役割ではないかと思います。

このApple Store銀座のシアターは、スティーブ・ジョブズも立ったステージだそうです。そこで素晴らしいプレゼンをしてくれた2人の生徒。未来のジョブズが生まれる予感がする一日でした。