伝統のタスキをつなぐということ

こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

昨日、東京箱根間往復大学駅伝競走(通称、箱根駅伝)の予選会が開催され、本大会出場大学が決定しました。

箱根駅伝は、前回大会で10位以内に入った大学はシード校として翌年も出場できるようになっており、予選から勝ち上がった大学と合わせて本大会で戦うことになります。来年1月の大会は第90回大会ということで、記念に例年の20校の出場枠が23校になっています。つまり、予選から上がることができる大学が3校増えるということで、新たな大学の出場のチャンスとなります。

一方で、注目された大学が2校あります。1校は東海大学東海大学は昨年の予選会で敗退し、40回連続の本大会出場が途絶えてしまいました。今年は絶対に負けられない大会です。
もう1校は中央大学中央大学は過去の優勝回数が最多の強豪チームです。しかし、昨年の本大会、5区の選手が体調不良で途中棄権。28回連続で獲得してきたシード権が途切れてしまい、今年は予選からのリベンジです。
中央大学の選手に事前にインタビューしていたテレビ映像を見ましたが、ずっと繋いできたタスキを途絶えさせてしまったことに対する無念さとともに、ずっと記録を続けてきた先輩たちへの謝罪の気持ちを口にしていました。

大学には歴史があります。そして、先輩たちがその伝統を守り続けて現在があります。スポーツで勝ち続けることは、そんな伝統の重責を感じさせます。しかし、伝統を守るのはスポーツだけではないでしょう。大学に籍を置く一人ひとりがその大学の伝統を背負っていることを肝に命じて行動しなければなりません。最近、伝統ある大学の学生の軽率な行動が世間の迷惑になっているニュースをよく耳にします。自分自身の責任はもちろんですが、組織の一員としての責任感も持ってほしいと思います。

話が逸れてしまいましたが、予選会では、東海大学は3位、中央大学はギリギリですが12位で本大会出場権を獲得しました。おめでとうございます。
来年1月の本大会でどんな走りを見せてくれるのでしょうか。楽しみにしています。


箱根駅伝ミュージアム」は、大正時代から続く大会の歴史がよく分かるように展示されています。